

今週のツボ「耳尖」
11月24日、25日は大阪で開催された日本伝統鍼灸学会に参加してきました!様々な流派が一堂に会してそれぞれの研究結果や技術を披露しあう場で、大変勉強になりました。この成果をみなさまに還元していきたいと思います。 さて、今週のツボは「耳尖」。内科医で、鍼灸も駆使されておられる西田皓一先生の講演で発表されていたツボです。このツボの近くには眼球へとつながる後耳介動脈が流れているので、ここを刺激すると目の血流が良くなり、結果飛蚊症に効果があるとのこと。皮膚を切って少量出血させる「刺絡」という技を用いるのがもっとも良いのですが、揉むだけでも効果はあるようです。お悩みの方は是非当院へお越しくださいませ。


今週のツボ「髀関」
そろそろ紅葉が見頃ですね!昔から、紅葉狩りの「狩り」が結構謎です。松茸狩りや梨狩りは実際ゲットしに行ってるから納得なのですが。。。同じように見るだけの桜は桜狩りより花見ですし(桜狩りも辞書には掲載されています)。。語呂が良いからでしょうか。 さて、今週のツボは「髀関」です。絵では鼠径部の真ん中あたりになってしまっていますが、外側から触るとある太い筋の内側きわにとります。スジとスジの間です足の前面の痛みに効果のあるツボです。


今週のツボ「伏兎」
食欲の秋ですね!この時期最も美味しいのは新米だと思います。噛めば噛むほど甘みが出て、とても幸せな気分になれます。米は東洋医学的には「甘味」で、脾胃を養います。生薬名で言えば「硬米」。白虎湯、桃花湯、竹葉石膏湯、白虎加人参湯、白虎加桂枝湯など多くの処方に組み込まれています。古方薬議によると「天地中和の気を得て以て生じ、五穀の長と為る。故に人常に之を食して以て津液の根帯、後天の司命と為す」とあります。後天の気の司命、即ち頼みとするものです。要するに後天の気を養う食べ物なのです。 さて、今週のツボは「伏兎」。正座した時の太ももの様子が兎が伏せているのに似ているから、この名前が付いています。股関節の痛みや大腿部から膝にかけての冷えや痺れに効果的なツボです。


今週のツボ「清冷淵」
芸術の秋ですね!毎年この時期は「正倉院展」に行っていました。虫干しも兼ねた展覧会なので、何年か毎に同じものが出品されるので最近は行っていませんが。。。見所は、琵琶や碁石等の美しいものはもちろん、文書が最も面白いと思います。曰く、税金を減らして欲しいとか、貴族の家の床下から呪いの品が出てきたとか。昔も今も同じようなことをやってるなぁと、なんだか感動します。11月12日まで、国立奈良博物館で開催されていますので、興味のある方は一度是非。 さて今週のツボは「清冷淵」。非常に涼しげなツボですが、三焦に停滞した熱邪によって起こる疾患を、その寒冷の性質で癒す働きがあります。