症状別解説

一般的に起こりやすい症状について、東洋医学ではどのように考えるかを解説しました。

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腰痛

古典には「腰は腎の府なり」とあるように、腰は「腎」の支配下にあります。老人性の腰痛は、この「腎」が弱ったことからくる腎虚腰痛がほとんどです。また冷えや風・湿の邪によるものなどがあり、おのおの全身症状が異なりますから、それらに応じた施術を行います。

肩がこる

東洋医学では、肩こりは痃癖(げんぺき)といって、ひとつの病症としています。

痃癖とは、普通腹部、または脇腹あたりに何か筋張るものがあったり、しこりがあることを指しますが、この中に肩こりも含まれます。

原因は、飲食の不摂生からの「脾・胃」の機能低下のほか、風、寒、湿の外邪が侵入して、気血の流れが滞ったためと考えます。

イライラする

東洋医学では、「心・肝」の血が不足したところに、感情の鬱積などが加わって、血が乾ききってしまったことにより、臓躁が起こると考えられています。

臓躁の一症状として、梅核気そして奔豚といわれるものがあります。奔豚は、みぞおちあたりから喉に向かって固まりのようなものが上がってくる症状です。梅核気は器質的には何の異常もないのに、喉に異物感があるものです。

疲労

東洋医学では、疲れのことを虚労と言います。これには5種類あるので、五労といいます。深く思いわずらうといった精神的な疲れや、内臓の疲れも含めます。

つまり、東洋医学では、疲れを単なるからだだけの症状とは考えず、体力、体質、性格、生活態度など、疲れの原因となっているものと総合的にとらえ、治療を行います。

​心身の疲れは病気への誘因となりますので、まずは日々の生活改善を心がけましょう。

不妊

東洋医学では、女性の不妊の原因を冷えや貧血と考えます。ですので、卵管や子宮のある下腹部の冷えを改善し、全身の血流を活発にして受精卵の着床や成長を促すこと。主にその2点を改善するよう治療していきます。

月経異常

東洋医学では、月経の異常は瘀血(スムーズに流れず、からだの内部に滞った悪い血のこと)によって起こると考えられています。心身の疲れや冷え、産後の疲労などで、血を運ぶエネルギーである「気」が減退して、その結果として血の流れが滞り、悪い血が鬱滞していきます。そうすると、血が熱を持って(血熱)出るべき血がうまく出なくなったり、多量に出たり、あるいはからだの血をめぐらす働きが悪くなって(気虚)、経血となる血が降りてこなくなるなどの状態を引き起こします。

また、過度に考え込んだり、感情的なエネルギーを使いすぎると体内の血分が不足したり(血虚)、血に冷えが生じたり(血寒)して、経血が少なくなることもあります。

まず心身の疲れをとり、​リラックスすることが大切でしょう。

眠れない

目がさえてしまって全然眠れない、こういう状態は疲れすぎたときや、産後によくみられ、「肝」の機能が低下し、血が不足していることから起こります。五行説によると、「肝臓」は「怒」の感情が高じると弱まることから、心の平静を保つことも大切です。

寝つきの良し悪しは「脾・胃」が関係しています。つまり、空腹でも満腹でも脾・胃が働いてしまって睡眠を妨げてしまうのです。

​朝早く目覚めるのは、「腎」が弱っていることから起こります。年をとると、誰でも腎虚になりますから、これは仕方がないでしょう。

胃が痛い

みぞおちあたりが痛むことを、東洋医学では胃脘痛(いかんつう)といい、暴飲暴食のほかに内因によって起こるものや「脾・胃」の虚寒(機能が低下し冷えること)によるものなどにわけています。

神経性の胃痛は内因、すなわち思い悩みすぎることが多いと起こります。

「脾・胃」の虚寒による胃痛は、冷飲・冷食がすぎて起こります。また、暴飲暴食の人は胃に熱が多いのですが、その熱のために痛むこともあります。いずれも現代医学では、神経性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などの病名で呼んでいます。

鼻汁が出る

東洋医学でいう「気」は、呼吸によって外界から取り入れられた気(酸素)と食べ物が消化吸収されることによって作られた気(熱エネルギー)とが相まってできたものです。

肺はこの気をめぐらす機能を持つのですが、肺の働きが低下し、気のめぐりが悪くなると、体内の水分の流れも悪くなり、それが鼻水となってあらわれます。

​したがって、鼻水を治すためには呼吸を活発にし、からだを温め、気のめぐりをよくすることを第一に考えます。ただし、体内に余分な水分が少ない場合、鼻水は出ず、鼻づまりの症状があらわれます。

咳・痰が出る

咳のことを東洋医学では咳嗽といい、この中には痰が出るという症状も含まれています。

咳嗽にはまず、発汗、下痢、熱などにより、水分が不足し、そのため「肺」が乾燥して起こるものがあります。

次に「脾」の機能の衰えで水が代謝されず、これが痰となって起こる場合があります。

​痰は、「肺」や「胃」の容器が衰え、水分代謝が悪くなったあらわれと考えていて、古典にも「脾は生痰の源、肺は貯痰の器」とあるように、痰には脾と肺が深くかかわっています。

皮膚がかゆい

東洋医学では、皮膚がかゆくなる原因を次の二つに大別しています。

ひとつは、体液が不足して乾燥したためです。この場合の大部分は体質的なもので、現代でいうアトピー性皮膚炎のほとんどはこれに属します。

​もうひとつは、体表に余分な水分が多いために起こります。こういう人が外邪(風・寒など)に侵されると湿疹ができます。

痔疾

東洋医学では、痔は過労や食べすぎ、飲みすぎのほか「肺・肝」の異常が小腸、大腸に作用し、瘀血(流れが悪くなり、滞った血)を生じたものと解釈しています。妊娠中や産後の痔も「肝」の不調から生じた瘀血によるものと考えます。

​治療には瘀血による炎症やうっ血を取り除く駆瘀血剤を用い、痛みや出血を緩和させます。また、瘀血は体質と関係が深いので体質改善を行います。外用薬として紫雲膏を塗るといっそう効果的です。

頭が痛い

東洋医学では、頭部のことを「諸陽のはじめなり」と言います。

頭痛の原因となる者は多く、風・寒・暑・湿・燥・火の邪の侵入によるものや過食や生活の不摂生が挙げられます。

​心因性頭痛は、東洋医学では七情頭痛や気虚頭痛と呼ばれ、現代の偏頭痛に相当すると思われます

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