女性と疾患

女性の一生には一つのリズムがあります。その年齢の節々を上手く過ごす為に、はり・きゅう・漢方薬が与えてくれる多くの力と恩恵についてまとめました。

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妊娠

安産を約束するお灸と漢方薬

出産を初めて迎える妊婦さんは、すべてが初めての経験なので不安でいっぱいだと思います。雑誌や本に書いてあることや身近な人からいろいろ言われて気になることが多いでしょう。ですが、まずはお産を任せた主治医の指導に従うことが大切です。そして、自分の子供を産むのだという自覚を持つことも大切です。

東洋医学では、安産のツボとして「三陰交のお灸」と安産の名薬「当帰芍薬散」があります。

妊娠中に三陰交にお灸をすえると、足のむくみやだるさが取れ、出産時の陣痛が軽く済むようになります。そして胃腸が丈夫でリズム感の発達した子供が生まれます。

当帰芍薬散は血の巡りを良くしたり、水分代謝を良くするような生薬が六つ入っていますので、妊娠中毒症の予防になります。胃を悪くする人には小柴胡湯などを合方すると良いでしょう。

つわり

つわりに対するお灸と漢方薬

妊娠二ヶ月から三ヶ月にかけて、吐き気を主な症状とするつわりがあります。この時期は、ちょうど胎児のからだの基礎が形作られる重要な時期です。漢方薬は古くから飲まれ続けてきた実績もあり、正しく処方を選びさえすれば、胎児への危険な影響を心配する必要はありません。

つわりに対して一般的に使われるのは、小半夏加茯苓湯や半夏厚朴湯、乾姜人参半夏丸、五苓散などがあります。

​また、つわりのひどい時には足の裏の「裏内庭」というツボへのお灸も効果があります。

出産

逆子をなおすお灸

逆子とは、子宮内で胎児の頭が下ではなく上を向いている状態のことです。通常、胎児は頭から産道を通るので頭は子宮口のほうを向いていますが、逆子で上を向いていると自然分娩がしづらくなります。逆子は六ヶ月の後半から七ヶ月、八ヶ月までには治しておくべきでしょう。

三陰交や至陰というツボへお灸をすえると胎児の回転する割合が大きくなり、逆子がなおります。

産後

産後に気をつけたいこと

産後三週間ぐらいは、寝たり、だらだらしたりと、なるべくのんびりと過ごしましょう。そしてあっさりとした食事をとりましょう。

痔になった場合は、百会というツボへのお灸がよく効きます。

また精神的にも日常とは幾分違った状態になりがちです。血を調える効果のある折衝飲という漢方薬などを飲むと、とてもスムーズな経過をとります。

赤ちゃんには、胎毒下しのマクリ(甘連湯)を飲ませることをおすすめします。

不妊

からだ全体で妊娠する

まず、3ヶ月ほど基礎体温を測りましょう。そして婦人科へ行き、現代医学的に妊娠できない原因をつかむことが必要です。

すべての不妊症に共通の漢方薬や鍼灸治療といったものはありません。その人それぞれの体質や症状に合わせた治療となります。そして全身的な治療により幾つかの症状がとれ、妊娠しやすいからだへと変えていきます。

​一般的には血の巡りを良くし、冷えを取るような処方がよく使われます。漢方薬では当帰芍薬散や温経湯、桂枝茯苓丸など、鍼灸では灸頭鍼が用いられることが多いです

冷え症

冷えの治し方

東洋医学では、「冷え」という症状は非常に重要に考えられています。からだのバランスのくずれが「冷え」に現れているといえるでしょう。

生野菜やくだものは体を冷やす性質がある、と考えられています。そういった食べ物を摂り過ぎたり、間違った食事制限を続けていると、からだの芯まで冷えてしまうことがあります。一度からだのバランスを崩してしまうと、その傷はなかなか癒えないものです。とりわけ、女性にとって大切な血の巡りを乱してしまうことは大問題になります。

​漢方薬や鍼灸治療は、全身的な体質・症状をよく診察して適切な処方をしていくことになります。

子宮筋腫

必要な瘀血の処理

東洋医学では、子宮筋腫を「瘀血」の一つの症状として考えています。「瘀血」とは、血の巡りが悪くなって俗に言う「ふる血」が固まってしまっている状態です。漢方、鍼灸治療では、この「瘀血」を取り除くことが治療の目的になります。二〜三ヶ月ほど治療を続けていくと、下腹部の張りや痛みなどの自覚症状がとれていきます。

子宮筋腫によく用いられる漢方薬には、桃核承気湯や桂枝茯苓丸などが挙げられますが、やはり体質や症状などを総合して判断していきます。

​しかし、漢方や鍼灸では治療できる限界がありますので、お医者さんとよく相談することが必要です。

更年期

不定愁訴と治し方

女性は閉経前になると身体的、精神的にさまざまな不快症状があらわれます。不定愁訴とは、気分がすぐれない、足が冷える、肩が凝るなどの症状で、苦しくて訴える部分がいつも一定していません。そして検査をしてみても、体そのものには異常が認められないものです。そこで、その各々の症状にとらわれることなく、全身的な診察をし、全身的な治療が必要となります。

漢方薬では加味逍遙散や桂枝茯苓丸、柴胡桂枝乾姜湯などが用いられることがあります。

​鍼灸治療では、気の巡りを良くする治療が行われます。

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